ばう)” の例文
其の洋服代も美奈子がばう新聞社へ売つた小説の稿料の中から支払つたので妻がの目も眠らずに働いた労力の報酬の片端である。又一枚しか無い保雄の大島の羽織がつまみ出された。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
鍋町に住んでゐる手習師匠のばう、お玉ガ池の用心棒で評判のよくない某、入谷の浪宅にくすぶつてゐる押借おしかりの常習犯で某と、十人ばかりの札付の浪人者が、町方の手で擧げられましたが