“某君”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるきみ20.0%
なにがしぎみ20.0%
なにがしくん20.0%
なにがしのきみ20.0%
ぼうくん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし、某君あるきみが、荘子そうしを召抱えたいと思って、使者をさしむけたところ、荘子は、その使いに答えていったという。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十有余年じゅうゆうよねん崇拝する、都の文学者某君なにがしぎみもとへ、宿望しゅくぼうの入門がかなつて、其のために急いで上京する次第は、何故なぜか、天機てんきらすと云ふやうにも思はれるし、又余り縁遠えんどお
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
若し今の儘にて行を改めざる時は、ブレエメンに在る許嫁いひなづけの良人は定めて不幸に感ずるならむと存じ候。彼日フリツチイは某君なにがしくんと小生の妻を捨ておきて、いづれへか立去りし由に候。
又遊女高尾が某君なにがしのきみに送りし後朝きぬ/″\ふみに曰く
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
芝公園大門わきに『わかもと』の本舗ほんぽがある。その『わかもと』の事務所は、寺院の一部であった。観相家かんそうかの松井桂陰けいいん君が某時あるときその『わかもと』の某君ぼうくんを訪問した時
商売の繁昌する家 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)