“宿望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅくぼう50.0%
しゅくもう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十有余年じゅうゆうよねん崇拝する、都の文学者某君なにがしぎみもとへ、宿望しゅくぼうの入門がかなつて、其のために急いで上京する次第は、何故なぜか、天機てんきらすと云ふやうにも思はれるし、又余り縁遠えんどお
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それがし儀明日年来の宿望しゅくもう相達しそろて、妙解院殿みょうげいんでん(松向寺殿)御墓前において首尾しゅびよく切腹いたしそろことと相成り候。しかれば子孫のため事の顛末てんまつ書き残しおきたく、京都なる弟又次郎宅において筆を取り候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)