“縁遠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんどお50.0%
えんどほ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
科学に縁遠えんどおい人間に、三角形に対する恐怖を抱かせることの出来た私は、もうそれで所信の点を充分確かめ得たわけですから、此所で手を引くのが当り前でした。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
十有余年じゅうゆうよねん崇拝する、都の文学者某君なにがしぎみもとへ、宿望しゅくぼうの入門がかなつて、其のために急いで上京する次第は、何故なぜか、天機てんきらすと云ふやうにも思はれるし、又余り縁遠えんどお
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
午後ごごれた所爲せゐか、あさくらべると仕事しごとすこ果取はかどつた。しか二人ふたり氣分きぶん飯前めしまへよりもかへつて縁遠えんどほくなつた。ことにさむ天氣てんき二人ふたりあたまこたへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
火山作用かざんさようによつて地震ぢしんおこすことは、べつ説明せつめいようするまでもないことである。また其作用そのさようによつても地震ぢしんおこされることがないでもないが、いづれの場合ばあひおいても、大地震だいぢしんとは縁遠えんどほいものゝみである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)