“果取”の読み方と例文
読み方割合
はかど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
且、さきに送つた二原稿に對しても、各社は人を馬鹿にしてゐる、留守だと思つて、稿料を早く果取はかどらせて呉れないありさまだ。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
午後ごごれた所爲せゐか、あさくらべると仕事しごとすこ果取はかどつた。しか二人ふたり氣分きぶん飯前めしまへよりもかへつて縁遠えんどほくなつた。ことにさむ天氣てんき二人ふたりあたまこたへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その焦々いらいらえ立つような光の中には、折角彼の始めた長い仕事が思わしく果取はかどらないというモドカシさが有った。かせぎに追われる世帯持の悲しさが有った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)