“果物”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くだもの90.9%
あかもん1.5%
くだもん1.5%
このみ1.5%
ナリモノ1.5%
フルウト1.5%
フルーツ1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
襟の掛つた木綿物に、赤前垂をこそしめてをりますが、商賣柄に似ず固いが評判で、枝から取り立ての果物くだもののやうな清純な感じのする娘でした。
その途端に障子が明くと、くび湿布しっぷを巻いた姉のおきぬが、まだセルのコオトも脱がず、果物くだものの籠を下げてはいって来た。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
はるから、なつにかけて、養蚕ようさんいそがしく、あきに、また、果物くだものうつくしくたんぼみのりました。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
果物屋は良え商売やなあとふと思うと、もう居ても立っても居られず、柳吉が稽古から帰って来ると、早速「果物あかもん屋をやれへんか」と相談した。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
よね おまいがそぎやん云ふなら、そツでかこてしとこう。こんかげにや果物くだもんと菓子ばちつとばつかり入れといたばい。そるから、もう忘れもんななかろね。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
さと それでよか。今日は果物くだもんの新しかとんあるか知らん……。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
木々に混って黄金色こがねいろの、果物このみがゆさゆさ実っているが、これとて日本の果物ではない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
果物ナリモノの樹をおどしてあるく晦日・節分の夜の行事などを見ると、呪言と言ふよりは
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さあ、政府では外国産の果物フルウトを無税にしたといふので蜜柑や、葡萄や、レモンやバナナといふやうな果物が、大手を振つてどん/\入つて来た。
一皿十円も二十円もする果物フルーツの皿をずらりと卓に並べるのが毎晩のことで、何をする男かと、あやしまぬものはなかったのである。
雪の夜 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
松本自身鉄工所の一人息子でべつにけちくさい遊び方をした覚えもなく、金づかいが荒いと散々父親にこごとをいわれていたくらいだったが、しかし当時はよくよくのことが無い限り、果物フルーツなど値の張るものはとらなかったものだった。
雪の夜 (新字新仮名) / 織田作之助(著)