“果然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぜん87.9%
くわぜん6.1%
はたして3.0%
やつぱり3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一同は人造人間をどう解剖したらばよいかとまどったが、それは意外にも手軽るに分解し、果然かぜん、鉄の外皮がいひがパクンと二つに開いた。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
じつくもつかむやうなはなしだが、まんが一もと旅亭やどや主人しゆじんんでいてると、果然くわぜん! 主人しゆじんわたくしとひみなまではせず、ポンと禿頭はげあたまたゝいて
果然はたして夫の病気はたたみの目一つずつ漸々快方に向って、九年の後死んだ。顔の蒼白い、頬骨ほおぼねの高い、眼のすごい、義太夫語りの様な錆声さびごえをした婆さんである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
だものだから、近頃ぢや、貴方に逢ふとぢきに涙が出て、何だか悲くばかりなるのが不思議だと思つてゐたら、果然やつぱりかう云ふ事になるしらせだつたんでせう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)