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果然
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はたして
ふりがな文庫
“
果然
(
はたして
)” の例文
果然
(
はたして
)
夫の病気は
畳
(
たたみ
)
の目一つずつ漸々快方に向って、九年の後死んだ。顔の蒼白い、
頬骨
(
ほおぼね
)
の高い、眼の
凄
(
すご
)
い、義太夫語りの様な
錆声
(
さびごえ
)
をした婆さんである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
今日早夕飯を食って居ると、北から
冷
(
ひ
)
やりと風が来た。眼を上げると
果然
(
はたして
)
、北に一団
紺靛色
(
インジゴーいろ
)
の雲が
蹲踞
(
しゃが
)
んで居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一昨日
(
おととい
)
は畑を歩いて、苦しい
蛙
(
かわず
)
の鳴き声を聞いた。ドウしても
蛇
(
へび
)
にかゝった蛙の鳴き声と思って見まわすと、
果然
(
はたして
)
二尺ばかりの山かゞしが小さな蛙の足を
啣
(
くわ
)
えて居る。余は
土塊
(
つちくれ
)
を投げつけた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
果
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“果”で始まる語句
果
果敢
果物
果実
果報
果實
果物屋
果樹園
果合
果報者