“錆声”の読み方と例文
旧字:錆聲
読み方割合
さびごえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果然はたして夫の病気はたたみの目一つずつ漸々快方に向って、九年の後死んだ。顔の蒼白い、頬骨ほおぼねの高い、眼のすごい、義太夫語りの様な錆声さびごえをした婆さんである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
関取しゅが芸者の中へ這入って甚句じんくを踊り、あるい錆声さびごえ端唄はうたをやるなどと開けましたが、前から天下の力士という名があり、お大名の抱えでありますから、だん/\承って見ますると
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
上野介の錆声さびごえが、耳鳴りに聞える。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)