“かぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
果然85.3%
呵然8.8%
可全5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云うのは、果然かぜん、私は果然という感じがした。の諸戸道雄が、海岸の群衆に混って、はる彼方かなたに、チラリとその姿を見せたのである。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
云々と云い棄てて、呵然かぜん大笑しつつドアを押し開き、どこへか立ち去ったとの事で、総長室の隣室で聞いていた事務員連は皆、同教授の発狂を疑いつつ顔を見合わせつつ震え上ったという。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今の代議士武市庫太たけいちくらた君の村居を訪うた事も覚えて居る。その同勢は子規、可全かぜん、碧梧桐の三君と余とであったかと思う。可全君というのは碧梧桐君の令兄である。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)