可全かぜん)” の例文
我旧師河東静渓かわひがしせいけい先生に五子あり。黄塔はその第三子なり。出でて竹村氏をぐ。第四子は可全かぜん。第五子は碧梧桐へきごとう。黄塔三子あり皆幼。(二月七日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
今の代議士武市庫太たけいちくらた君の村居を訪うた事も覚えて居る。その同勢は子規、可全かぜん、碧梧桐の三君と余とであったかと思う。可全君というのは碧梧桐君の令兄である。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
自分の作句が活字となって現われたのは実にこの『俳諧』を以て初めとする。そうして我らの句と共に並べられた名前に鳴雪めいせつ非風ひふう飄亭ひょうてい古白こはく明庵めいあん五洲ごしゅう可全かぜんらの名前があった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)