“飄亭”の読み方と例文
読み方割合
ひょうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の作句が活字となって現われたのは実にこの『俳諧』を以て初めとする。そうして我らの句と共に並べられた名前に鳴雪めいせつ非風ひふう飄亭ひょうてい古白こはく明庵めいあん五洲ごしゅう可全かぜんらの名前があった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
処が実際はそうでは無かった。身代を皆食いつぶしていたのだ。其後熊本に居る時分、東京へ出て来た時、神田川へ飄亭ひょうていと三人で行った事もあった。これはまだ正岡の足の立っていた時分だ。
正岡子規 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この猿楽町には子規居士も来るし飄亭ひょうてい、碧梧桐、露月ろげつ四方太しほうだなどの諸君もさかんに出入するし、その『ホトトギス』が漸く俳句界の一勢力になって来たので、私の仕事も相当に多忙になって来た。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)