“露月”の読み方と例文
読み方割合
ろげつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露月ろげつの句に「薬には狸なんどもよかるべく」というのがある。狸も食ってみなければ味がわからない。食えば何かの薬にはなるかもしれないのである。
俳諧瑣談 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
露月ろげつが『俳星』に出して居る文章などは一々に読まぬからよくはわからぬが、自分が今始めて元禄の俳書などを読んで今更事珍し気に吹聴ふいちょうするのはなほ感ずべき点があるとしても
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
の侍、いかなる身元かと言うと、当時時めく名医、典薬左井黙庵てんやくさいもくあんの次子、不二之進ふじのしん、代々の医業を嫌って、菱川ひしかわ派の流れを汲んだ浮世絵ぶりに大名たいめいせ、雅号を露月ろげつと名乗って
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)