“菱川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひしかわ80.0%
ひしかは20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが桃山時代の屏風絵びょうぶえ岩佐又平いわさまたべいなどの写生画は勿論もちろんのこと、西川にしかわ菱川ひしかわの早い頃の作を見ても、女はみな外足そとあしでサッサと歩いている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
春信の板画には菱川ひしかわ一派の板画に現はれたる元禄時代の放胆なる筆勢は全く消滅してまた尋ぬべくもあらず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
菱川ひしかはの浮世絵に髣髴はうふつたる女や若衆わかしゆの美しさにも鋭い感受性を震はせてゐた、多情なる元禄びとの作品である。「元禄びとの」、——僕は敢て「元禄びとの」と言つた。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)