“宿痾”の読み方と例文
読み方割合
しゅくあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、彼自身が宿痾しゅくあと思いこんでいる脳病も、大半の原因は過労であった。それで、入院して静養すると、数日でやや徴候が消えた。
渡良瀬川 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
乙羽なき後の硯友社の総務として『文芸倶楽部ぶんげいくらぶ』の一角に巨頭を振っていたが、数年前から宿痾しゅくあのために全く文壇を隠退してしまった。
宿痾しゅくあの痔疾には無花果の葉が、何よりよいとて、先代柳亭市馬が、かねがねこれを採り用いていたと、噺家たちから聞かされていたからだ。
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)