宿望しゅくもう)” の例文
それがし儀明日年来の宿望しゅくもう相達しそろて、妙解院殿みょうげいんでん(松向寺殿)御墓前において首尾しゅびよく切腹いたしそろことと相成り候。しかれば子孫のため事の顛末てんまつ書き残しおきたく、京都なる弟又次郎宅において筆を取り候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)