“某寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにがしでら42.9%
なにがしじ28.6%
あるてら14.3%
ぼうじ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私は房州某寺なにがしでらの住職でござるが、先生の御作ごさくを戴いて、永く寺宝としてのちに伝へたいものだと存じますので。」と所禿ところはげのある頭を鄭寧ていねいに下げた。
山田る僧都の身こそ……何とやら……秋はてぬれば、とう人もなし、とんと、私の身の上でありますが、案山子かかし同様の鹿おどし、……たしか一度、京都、嵯峨の某寺なにがしじの奥庭で
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
保土ほど某寺あるてらの僧侶が写真を撮る必要があって、横浜へ往って写真屋へ入り、レンズの前へ立っていると、写真師は機械に故障が出来たからと云って撮影を中止した。
レンズに現われた女の姿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
春琴、ほんとうの名は鵙屋琴もずやこと、大阪道修町どしょうまちの薬種商の生れで歿年ぼつねんは明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗じょうどしゅう某寺ぼうじにある。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)