“ぼうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
榜示66.7%
某寺33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右のほかにも矢立という地は左のごとくあり、一々にいて地形を明らかにしないが、国境の境ならずとすればすなわち荘郷の榜示ぼうじの地点であろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
中世荘園新立の場合に、四至しいしを定め地方官立会の上榜示ぼうじを打ったのは、すなわち右の平穏な占有の形式で、榜示はとりもなおさず大なる串であり矢である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
思うに㟽は地形に基いて山にしたがったが元の字は標で澪標みおつくしのツクシすなわち榜示ぼうじの義であろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
関東以北においては特に設けられたる境の榜示ぼうじのみならず、天然の生木にもツクシの名を与え、更に進んではややとがったる山の峰の、特に目標となるものを大ツクシ小ツクシなどという例が多い。
春琴、ほんとうの名は鵙屋琴もずやこと、大阪道修町どしょうまちの薬種商の生れで歿年ぼつねんは明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗じょうどしゅう某寺ぼうじにある。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)