“四至”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しし50.0%
しいし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
売買譲与の証文には四至ししと称して、所在と反別の他に四方の堺にあるものを掲げることになっていたが、これでは平素の用は足りずそのまた隣の地にも何とか名がなければすまなかった。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
けれどもそれだけではやはり分劃等に不便であったとみえて、荘園の堺を示すに用いたのと同じ方法で、四至ししというものを使っている。たとえば東限溝・北限何太夫作・西限道の類である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
中世荘園新立の場合に、四至しいしを定め地方官立会の上榜示ぼうじを打ったのは、すなわち右の平穏な占有の形式で、榜示はとりもなおさず大なる串であり矢である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)