“なにがしでら”の漢字の書き方と例文
語句割合
某寺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私は房州某寺なにがしでらの住職でござるが、先生の御作ごさくを戴いて、永く寺宝としてのちに伝へたいものだと存じますので。」と所禿ところはげのある頭を鄭寧ていねいに下げた。
垣を引き捨て塀を蹴倒し、門をもこはし屋根をもめくり軒端の瓦を踏み砕き、唯一揉に屑屋を飛ばし二揉み揉んでは二階を捻ぢ取り、三たび揉んでは某寺なにがしでらを物の見事につひやし崩し
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ただ一揉みに屑屋くずやを飛ばし二揉み揉んでは二階をじ取り、三たび揉んでは某寺なにがしでらをものの見事についやくずし、どうどうどっとときをあぐるそのたびごとに心を冷やし胸を騒がす人々の
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)