“某日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるひ88.6%
ぼうじつ6.8%
それのひ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
某日あるひそれは晴れた秋の午後であった。雑木の紅葉した山裾を廻ってある谷へ往った。薩摩藷などを植えた切畑が谷の入口に見えていた。
忘恩 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
周の昭王の四十年うるう十二月某日ぼうじつ。夕方近くになって子路の家にあわただしく跳び込んで来た使があった。孔家の老・欒寧らんねいの所からである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
十一月某日それのひ、自分は朝から書斎にこもって書見をしていた。その書はウォーズウォルス詩集である、この詩集一冊は自分に取りて容易ならぬ関係があるので。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)