“某夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるよ89.5%
あるひ5.3%
ばうや5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その勇士小島勇次郎が戦死してから半ヶ月ばかり経ってのこと、その生家では年とった母親が、某夜あるよ突然寝床の上に飛び起きて叫んだ。
母親に憑る霊 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二人の仕事師が某夜あるひ夜廻りに往っていると、すぐ眼の前でふうわりと青い火が燃えた。二人は驚いて手にしていた鳶口とびぐちで、それをたたこうとすると、火の玉は吃驚びっくりしたように向うの方へ往った。
遁げて往く人魂 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さく三十七ねん十二ぐわつ某夜ばうやことなりき、れいごと灌水くわんすゐへてじよくねむりきしもなく、何者なにものきたりて七福しちふくあたふとげたりとゆめむ。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)