“某町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにがしまち50.0%
ぼうちやう16.7%
ぼうまち16.7%
あるまち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その向こうには、某町なにがしまちから某町なにがしまちに通ずる県道の舟橋がかゝつてゐて、駄馬だばや荷車の通る処に、橋の板の鳴る音が静かな午前の空気に轟いて聞えた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
列車れつしや給仕きふじ少年せうねんは——ひにく——東區ひがしく某町ぼうちやう矢太やたさんのみぎ高等御下宿かうとうおんげしゆくへあてた言句もんくながら
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もなく自分じぶん志村しむら中學校ちゆうがくかうることゝなり、故郷こきやう村落そんらくはなれて、けん中央ちゆうわうなる某町ぼうまち寄留きりうすることゝなつた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
下廻したまわり田舎いなかを歩いていた時、某町あるまちで楽屋遊びに来る十七八のきれいな女を見つけた。それは髪結かみゆいをしている唖女であった。
唖娘 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)