“言句”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごんく52.4%
もんく33.3%
げんく9.5%
ことば4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お松としては、言句ごんくも出ないほど浅ましい感に堪えなかったので、かたえにいたムクをつかまえて、こんなことを言いかけてみました。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
言句もんくばかり言ってるさ、構わないでおくがい。なあにおまえが先へ来たって何も仔細しさいはなかろうじゃないか。」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従つて彼は艇長としての報告を作らんがために、すべての苦悶を忍んだので、ひとによく思はれるがために、いたづらな言句げんくを連ねたのでないと云ふ結論に帰着する。
艇長の遺書と中佐の詩 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
燈台もと暗しにも何にも、吾輩はその親友と前の晩に千芳閣で痛飲したばかりのところだったから、言句ことばも出ずに赤面させられてしまった。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)