トップ
>
言句
>
ごんく
ふりがな文庫
“
言句
(
ごんく
)” の例文
お松としては、
言句
(
ごんく
)
も出ないほど浅ましい感に堪えなかったので、
傍
(
かた
)
えにいたムクをつかまえて、こんなことを言いかけてみました。
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
沈むの
誤
(
あやまり
)
ならずやと言はれて
言句
(
ごんく
)
につまりしとの話あり。写生を念頭に置けばかかる誤はおのづとなくなるなり。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
母はこのぞんざいな
芳輔
(
よしすけ
)
のことばを聞くやいなやひいと声をたてて
泣
(
な
)
きふした。父も顔青ざめて
言句
(
ごんく
)
がでない。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
主人はしばらくしてグード・モーニング流にこの難解な
言句
(
ごんく
)
を呑み込んだと見えて「なかなか意味深長だ。何でもよほど哲理を研究した人に違ない。
天晴
(
あっぱれ
)
な見識だ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
説明
(
せつめい
)
も
形容
(
けいよう
)
も
何
(
なに
)
もない——
燐寸
(
まつち
)
を
摺
(
す
)
ると
否
(
いな
)
や、アルコールに
火
(
ひ
)
をつけるのであるから、
言句
(
ごんく
)
もない。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
胸に例の一条が在る拙者は
言句
(
ごんく
)
に
塞
(
つま
)
って了った、然し直ぐ思い返してこの依頼を快く承諾した。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そうしてその
裂
(
さ
)
け目からは、
言句
(
ごんく
)
に絶した
万道
(
ばんどう
)
の
霞光
(
かこう
)
が、洪水のように
漲
(
みなぎ
)
り出した。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
凄く叫びてアポローン
羽
(
はね
)
ある
言句
(
ごんく
)
宣んし曰ふ、 705
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
髪の飾りも要らない、着物も要らない、帯も要らないと言ったお銀様は、お君の呆れて
言句
(
ごんく
)
も出でない間に、ついと次の間に行ってしまいました。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
*ペ,レーデース!
言句
(
ごんく
)
もてさながら小兒見る如く
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
ここに至って竜之助は女の怖るべきことを初めて悟ったかの如く、深い歎息のほかには
言句
(
ごんく
)
も
継
(
つ
)
げなかった有様でしたが、ややあって
独言
(
ひとりごと
)
のように
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二位の神明かくばかり互ひに
言句
(
ごんく
)
相交ふ。
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
身を任せる——
言句
(
ごんく
)
は絶え果てた……男一匹がこの女のためにさんざんに
翻弄
(
ほんろう
)
されていたのだ、人を斬ることの平気な竜之助は順序として、ここで
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
句
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
“言”で始まる語句
言
言葉
言伝
言語
言下
言上
言訳
言草
言問
言出