“ごんく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言句91.7%
金鼓8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母はこのぞんざいな芳輔よしすけのことばを聞くやいなやひいと声をたててきふした。父も顔青ざめて言句ごんくがでない。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
主人はしばらくしてグード・モーニング流にこの難解な言句ごんくを呑み込んだと見えて「なかなか意味深長だ。何でもよほど哲理を研究した人に違ない。天晴あっぱれな見識だ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鮓売すしうりの女も日が近くば、桶はそのえんの隅へ置いたがいぞ。わ法師も金鼓ごんくはずしたらどうじゃ。そこな侍も山伏もたかむしろを敷いたろうな。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)