“きんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キンコ
語句割合
禁錮30.2%
金鼓27.9%
金庫14.0%
近古7.0%
錦子4.7%
禁固2.3%
欣子2.3%
今古2.3%
公子2.3%
海鼠2.3%
金皷2.3%
金虎2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ実に安政三年七月、吉田松陰があたかもその禁錮(きんこ)中において特許を得、松下村塾を興したる同年同月にてありしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
開始の軍楽(ぐんがく)。——それがやむと、両側の柵(さく)内で、金鼓(きんこ)が鳴り、楼の上では用意! の黄旗が早や振られている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三人(にん)の娘(むすめ)らは、当時(とうじ)のように笑(わら)いもせずに、いずれも心配(しんぱい)そうな顔(かお)つきをしていました。やがて父親(ちちおや)は、なにかいって金庫(きんこ)の方(ほう)を指(ゆび)さしました。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なほ近古(きんこ)食類(しよくるゐ)の起原(きげん)さま/″\あれど余(よ)が食物(しよくもつ)沿革考(えんかくかう)に上古より挙(あげ)てしるしたればこゝにはもらせり。
随明寺の総領娘錦子(きんこ)さんはナカ/\綺麗な子だった。此方が又、自慢ではないが、秀才の誉れ高かった。その辺は寺町といって、お寺ばかり十何軒並んでいるから、皆お互に見知り越しだった。
合縁奇縁 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
まもなく裁判(さいばん)は決まった。かれは二か月の禁固(きんこ)と、百フランの罰金(ばっきん)に処(しょ)せられることになった。
ああ、二か月の禁固(きんこ)。
階段の上がり口で、植田欣子(きんこ)さんにあいましたが、何を言ったか言われたかも夢中で、あれの室へかけていったのです。
アパートの殺人 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
検事(欣子(きんこ)に向かって)「貴女(あなた)は、被害者山上と、姉妹のような仲だったというが、世間の噂では、姉妹以上の仲だったということだが、それは事実か?」
アパートの殺人 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
気早(きばや)の人紊(みだり)にわれらを以て好古癖に捉はるるものとなす莫(なか)れ。われら真に良きものなれば何ぞ時の今古(きんこ)と国の東西を云々(うんぬん)するの暇(いとま)あらんや。西班牙(スペイン)に固有の橙紅色(とうこうしょく)あり。仏蘭西(フランス)に固有の銀鼠色(ぎんねずみいろ)あり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
死刑される当の人は、中納言藤原泰文(やすぶみ)の妻の公子(きんこ)と泰文の末娘の花世(はなよ)姫で、公子のほうは三十五、花世のほうは十六、どちらも後々(のちのち)の語草になるような美しい女性だったので
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その代り支那(しな)には海鼠(きんこ)がありますからそれを煮て食べても止血の功があります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
紅(あけ)の緒の金皷(きんこ)よせぬとさまさばやよく寝(ね)る人をにくむ湯の宿
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子、増田雅子、与謝野晶子(著)
寶鼎(はうてい)金虎(きんこ)を存(そん)し、芝田(しでん)白鴉(はくあ)を養(やしな)ふ。一瓢(いつぺう)に造化(ざうくわ)を藏(ざう)し、三尺(さんじやく)妖邪(えうじや)を斬(き)り、逡巡(しゆんじゆん)の酒(さけ)を造(つく)ることを解(かい)し、また能(よ)く頃刻(けいこく)の花(はな)を開(ひら)かしむ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)