“花世”の読み方と例文
読み方割合
はなよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
終戦から四年となると、復員祝いも間のぬけた感じだったが、山川花世はなよの帰還が思いがけなかったせいか、いろいろな顔が集まった。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「おう! これや初客はつきゃくじゃ! 富武五百之進とみたけいおのしん殿が、初客にござったとはかたじけない。——なに、花世はなよさんもご一緒か、これはいよいようれしい」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生田春月いくたしゅんげつさんが、花世はなよさんに求婚したのも、そんなふうな動機だった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)