“わかだんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若旦那80.4%
若檀那9.8%
小主公3.9%
公子2.0%
少爺2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若旦那わかだんなあわせて、たってのたのみだというからこそ、れててやったんじゃねえか、そいつを、自分じぶんからあわてちまってよ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
さりながら論語ろんごきて梅暦むめごよみ六韜三略りくとうさんりやくとする当世たうせい若檀那わかだんな気質かたぎれとは反対うらはらにて愈々いよ/\たのもしからず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
大助は敵の我を忌むをりて、小主公わかだんなの安否心許こころもとなく、なお推返おしかえして言わんとするを、三郎は遮りて
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
詩人啄木ので知られている函館の立待岬たてまちざきから、某夜あるよ二人の男女が投身した。男は山下忠助と云う海産問屋の公子わかだんなで、女はもと函館の花柳界かりゅうかいで知られていた水野よねと云う常磐津ときわずの師匠であった。
妖蛸 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
律氏もそれはよく承知しているんです……ただこの少爺わかだんなは書斎の理想家ですからな……時に、どうです皆さん、爆撃でもされては、もうゆっくりする晩はないでしょうから
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
「奥へ往って薛のわかだんながいらしたと言ってこい」
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)