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若檀那
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わかだんな
ふりがな文庫
“
若檀那
(
わかだんな
)” の例文
雪は
若檀那
(
わかだんな
)
様に物を言う機会が生ずる度に、胸の中で
凱歌
(
がいか
)
の声が起る程、無意味に、何の欲望もなく、秀麿を崇拝しているのである。
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
さりながら
論語
(
ろんご
)
に
唾
(
つ
)
を
吐
(
は
)
きて
梅暦
(
むめごよみ
)
を
六韜三略
(
りくとうさんりやく
)
とする
当世
(
たうせい
)
の
若檀那
(
わかだんな
)
気質
(
かたぎ
)
は
其
(
そ
)
れとは
反対
(
うらはら
)
にて
愈々
(
いよ/\
)
頼
(
たの
)
もしからず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
「
若檀那
(
わかだんな
)
の御様子はどうも変じゃございませんか」文吉は宇平の事を、いつか若檀那と云うことになっていた。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ところが或る朝、突然
刺
(
し
)
を通じたので会って見ると、
斜子
(
ななこ
)
の黒の紋付きに白ッぽい
一楽
(
いちらく
)
のゾロリとした背の高いスッキリした
下町
(
したまち
)
の
若檀那
(
わかだんな
)
風の男で、想像したほど
忌味
(
いやみ
)
がなかった。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
しかし忠兵衛は
大家
(
たいけ
)
の
若檀那
(
わかだんな
)
上
(
あが
)
りで、金を
擲
(
なげう
)
つことにこそ長じていたが、
靳
(
おし
)
んでこれを使うことを解せなかった。工事いまだ
半
(
なかば
)
ならざるに、費す所は既に百数十両に及んだ。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
一人は津軽家の医官矢島氏の当主、一人は宗家の医官塩田氏の
若檀那
(
わかだんな
)
である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
檀
漢検準1級
部首:⽊
17画
那
常用漢字
中学
部首:⾢
7画
“若”で始まる語句
若
若者
若衆
若干
若狭
若人
若旦那
若葉
若木
若僧