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『妖蛸』
ふりがな文庫
『
妖蛸
(
ようだこ
)
』
明治二十二三年比のことであった。詩人啄木の碑で知られている函館の立待岬から、某夜二人の男女が投身した。男は山下忠助と云う海産問屋の公子で、女はもと函館の花柳界で知られていた水野米と云う常磐津の師匠であった。 男の死体はその翌日になって発見せ …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
米
(
よね
)
某
(
ぼう
)
公子
(
わかだんな
)
為
(
し
)
市
(
まち
)
憤
(
おこ
)
真箇
(
ほんと
)
歌妓
(
げいしゃ
)
浪爺
(
あそびにん
)
隠坊
(
おんぼう
)
蛸
(
たこ
)
薪
(
まき
)
碑
(
ひ
)
焚
(
た
)
演戯
(
しばい
)
渾名
(
あだな
)
某夜
(
あるよ
)
手鍵
(
てかぎ
)
惜
(
おし
)
彼
(
か
)
就
(
つ
)
匙
(
さじ
)