“真箇”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞箇
読み方割合
ほんとう37.0%
ほんと33.3%
ほんたう11.1%
しんこ7.4%
まったく7.4%
まこと3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の頭ぐらいげんこくだくことができると云っている。んだか山師やましのようでもあるが、また真箇ほんとう真言しんごん行者ぎょうじゃのようでもある。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
真箇ほんと。ホラ、今朝島田さんから戴いた綺麗な絵葉書ね、姉ちやんがあれを取上げて奈何どうしても返さないから、代りに此を貰つたの。』
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして、急に真面目な顔をしてじつと男の顔を見ながら、『真箇ほんたうよ、私石女うまずめなんですもの。子供を生まない女は女ぢやないでせう?』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
昔聞く暁月坊、国に死す承久のとき、今見る公が兄弟けいてい真箇しんこ、古人のたぐい
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
私もその家はおとずれてみたことがあるが、嫁のだいが変ってからは何等なにらのことも無いような風である。真箇まったく妙なことがある。
白い光と上野の鐘 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
「君は夢を真箇まことにし、真箇を夢にしているのだ。」
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)