真箇ほんとう)” の例文
旧字:眞箇
人間の頭ぐらいげんこくだくことができると云っている。んだか山師やましのようでもあるが、また真箇ほんとう真言しんごん行者ぎょうじゃのようでもある。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
真箇ほんとうに忘れたとは云わさないぞ、と、宙はまた伯父の心理状態を考えて見た。
倩娘 (新字新仮名) / 陳玄祐(著)
「これこそ真箇ほんとうの婿だ、むすめもまた神だ、沒くなって二十三年も経って、生きた人と交往こうおうしていた」
黄金の枕 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「待て」松山は絹を裂くような声で押えつけて、「細君もよく調べる、よく調べると云うのは、俺の云うことが、真箇ほんとうにできないから、それでよく調べると云うのだな」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
退けている人じゃないか、自個じぶんより議論が偉いといって、妖怪あつかいにするは怪しからん、しかし真箇ほんとうに怪しいものなら、猟犬をれてきて、けしかけたらいいじゃないか
狐と狸 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
翌日になって勘作は、水の男の云ったことを考えてみたがどうも真箇ほんとうにできない。
ある神主の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
毅はこんな者に真箇ほんとうのことは言われないと思ったのででたらめを言った。
柳毅伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「やっぱり坊さんの云ったことが真箇ほんとうだったのか、飛んでもない、こんな首を持っていたら、どんな祟りを受けるか判らぬ。せめてこれを体と同体いっしょにしてやって、祟りのないようにしてもらおう」
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「あなたが真箇ほんとうにしないなら、正体を現わしてお目にかけましょう」
老狐の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「旦那様は、真箇ほんとうに薄情でございますのね」
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
真箇ほんとうかね」
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)