ある神主の話あるかんぬしのはなし
漁師の勘作はその日もすこしも漁がないので、好きな酒も飲まずに麦粥を啜って夕飯をすますと、地炉の前にぽつねんと坐って煙草を喫んでいた。 「あんなにおった鯉が何故獲れないかなあ、あの山の陰には一疋や二疋いないことはなかったが、一体どうしたんだろ …
作品に特徴的な語句
まじわ ぱし 何人たれ じぶん こく おり おし 何人だれ わし うま 平生いつも うらみ じょう おろ 所天ていしゅ 数多たくさん 朋友ともだち はた ころ ひき えん 老人ろうじん じゃ すか 三宝さんぽう 何故なぜ 何時いつ 前方むこう 勘作かんさく 午飯ひるめし すす 地炉いろり 夕飯ゆうめし 大水おおみず 対手あいて 小社こやしろ 小脇こわき 広広ひろびろ 庭前にわさき あと 怒鳴どな 投網とあみ つま はな 旅籠はたご 明日あす 朦朧もうろう 枕頭まくらもと 某夜あるよ ほだ ひのき 殺生せっしょう 水神すいじん 水際みずぎわ 河童かっぱ ふち かた きつね 理窟りくつ 生命いのち ぴき 真箇ほんとう みは ねむ 石磴いしだん やしろ 神主かんぬし 空笊からざる 立木たちき かさ 紛紛ふんぷん 素性すじょう つくろ 老人としより 背後うしろ 膳前ぜんさき 荒屋あばらや