ある神主の話あるかんぬしのはなし
漁師の勘作はその日もすこしも漁がないので、好きな酒も飲まずに麦粥を啜って夕飯をすますと、地炉の前にぽつねんと坐って煙草を喫んでいた。 「あんなにおった鯉が何故獲れないかなあ、あの山の陰には一疋や二疋い …