“儔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぐひ30.8%
たぐ23.1%
たぐい23.1%
くら15.4%
とも7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かく人物揃ひの一門は世にたぐひ稀であらうと思ふ。其略系は次の如くである。(姓名の右側に○を施してある者は文に傑ぐれ、△を施したのは武に秀でた人である。)
東漢の班超 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
つづめて申しますなら、酷薄非人情、鬼畜の如くに目されて来たこの真名古も畢竟一個の人間であったというたぐいない発見によることなのであります。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
すると二三人の侍女がはしって往ったが、ちょっと手間を取ってから、一人の老婆が女郎むすめをつれて出てきた。それは年のころが十六七で、その麗わしいことはたぐいのない麗しさであった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それは、佐藤藤野といふ、村ではくらべる者の無い程美しい女の児が、突然一年生に入つて来た事なので。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
伊三郎の女をともと云った。儔は芥川氏にいた。龍之介さんは儔の生んだ子である。龍之介さんのあらわした小説集「羅生門」中に「孤独地獄」の一篇がある。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)