“比儔”の読み方と例文
読み方割合
ひちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他国に比儔ひちゅうがない故に文学の定義に合わぬなどと言ってはいけない。むしろ文学の考え方をこそこれに準じて改造すべきであったのだ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
此山は雪の多い点では白山と比儔ひちゅうしているとしても、山勢の雄偉なことは一見して白山と区別することを得るので、原住民が之を男性と見て雄山おやまノ神と崇めたことは
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
『八犬伝』がまた、ただに馬琴の最大作であるのみならず、日本にあっては量においても質においても他に比儔ひちゅうするもののない最大傑作であるは動かすべからざる定説である。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)