“匹儔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっちゅう73.3%
たぐひ13.3%
ひつちう6.7%
ひつちゆう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小酒井不木氏の探偵小説は、専門の智識を根底とし、そこへ鋭い観察眼を加え、凄惨酷烈の味を出した点で、に殆ど匹儔ひっちゅうを見ない。
大衆物寸観 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さては此いへあるじこそは、土地に匹儔たぐひなき美人なりしなれ、疲れたる旅人二人に、一杯ひとつきのみものを惠み給はんやと云へば、いと易き程の御事なり、戸外に持ち出でてまゐらせん
ことに絵画的効果を与へることはその点では無力に近かつたスタンダアルなどの匹儔ひつちうではない。
忠胆義肝匹儔ひつちゆう稀なり 誰か知らん奴隷それ名流なるを 蕩郎とうろう枉げて贈る同心のむすび 嬌客俄に怨首讎えんしゆしゆうとなる 刀下えんを呑んで空しく死を待つ 獄中の計うれいを消すべき無し 法場し諸人の救ひを
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)