“匹敵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひってき79.2%
ひつてき20.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黄白青銭こうはくせいせんが智識の匹敵ひってきでない事はこれで十分理解出来るだろう。さてこの原理を服膺ふくようした上で時事問題にのぞんで見るがいい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここにおいてか芭蕉は無比無類の俳人として認められ、また一人のこれに匹敵ひってきする者あるを見ざるの有様なりき。芭蕉は実に敵手なきか。いわく、否。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
心が駄目なのに匹敵ひつてきする位身體の方は頑丈なのだから。かうして二十六と云ふに私は希望を失つてしまつたのです。
殊に学問——とふ程でも無いが、御家流おいへりうの字が村にも匹敵ひつてきするものが無い程上手で、他村への交渉
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)