“ひっちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
匹儔52.4%
筆誅42.9%
匹疇4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また紅葉の人生観照や性格描写を凡近浅薄とけなしながらもその文章を古今に匹儔ひっちゅうなき名文であると激賞して常に反覆細読していた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
十余年前銀座の表通にしきりにカフエーが出来はじめた頃、此に酔を買った事から、新聞と云う新聞はこぞってわたくしを筆誅ひっちゅうした。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
世の文学雑誌を見るも遊里を描いた小説にして、当年の傑作に匹疇ひっちゅうすべきものは全くその跡を断つに至った。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)