“たぐい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
類94.4%
比1.8%
儔1.1%
属0.7%
比類0.7%
種類0.7%
匹0.4%
族0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イギリスが海上で覇をなしたのはああいう類(たぐい)の人がいたればこそだと言って、彼に敬服するような顔をする連中さえもいたのである。
しかも同時に彼に取っては憎んでも憎み足りない妻を盗んだ曲者であり、又惨虐比(たぐい)なきラスト・マーダラアなのだ。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
爾のしろしめすごとくわが夫に天地の正気(せいき)鍾(あつま)るあり、その壮宏たる富嶽のごとく、その香(かんば)しきこと万朶(まんだ)の桜のごとく、その秀(しゅう)その芳(ほう)万国ともに儔(たぐい)し難し、我如何(いか)にしてこの夫を欺くべけんや
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
大きさ羊のごとく、姿怖ろしけれど害を為(な)さぬとあった。因ってかの国にも、古来蛇、蜥蜴などを誇張して、竜の属(たぐい)の想像動物を拵(こしら)えあったと知った。
見よ見よわが足下(あしもと)のこの磧(こいし)は一々蓮華(れんげ)の形状(かたち)をなし居る世に珍しき磧なり、わが眼の前のこの砂は一々五金の光をもてる比類(たぐい)まれなる砂なるぞと説き示せば
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今は到底売れないが昔亀戸(かめいど)の「ツルシ」といって、今張子(はりこ)の亀の子や兵隊さんがありますが、あの種類(たぐい)で、裸体の男が前を出して、その先(さ)きへ石を附けて、張子の虎の首の動くようなのや
それより艶容匹(たぐい)なく姿色衰えず淫心しきりに生じて制すべからず。ために内寵多しとあるは作事ながら多少の根柢はあるなるべし。本邦で蛇は一通りの殺しようで死に切らぬ故執念深いという。
御存じでしょうか。——かの山と雲の棧道(かけじ)、騾馬(らば)は霧の中に道を求め、窟(いわあな)には年経し竜の族(たぐい)棲む……
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)