“比類”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぐひ33.3%
ひるい33.3%
たぐい22.2%
ひるゐ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是故に汝もしさきにわがいへることゝ此事とを思ひみなば、わがふところの比類たぐひなき智とは王者の深慮ふかきおもんばかりを指すをみむ 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
恋こそ奇妙なものである。それは時には人を喜びの頂点に持上げ、時には悲しみのどん底につきおとし、又時には、人に比類ひるいなき強力を授けさえするのだ。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それは天然てんねん白砂はくさをばなにかでほどよくかためたとったような、心地ここちで、足触あしざわりのさともうしたら比類たぐいがありませぬ。
週間しうかん安臥あんぐわは、御米およねつてじつ比類ひるゐのない忍耐にんたいの三週間しうかんであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)