比類たぐい)” の例文
それは天然てんねん白砂はくさをばなにかでほどよくかためたとったような、心地ここちで、足触あしざわりのさともうしたら比類たぐいがありませぬ。
見よ見よわが足下あしもとのこのこいしは一々蓮華れんげ形状かたちをなし居る世に珍しき磧なり、わが眼の前のこの砂は一々五金の光をもてる比類たぐいまれなる砂なるぞと説き示せば
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)