“白砂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はくさ42.1%
しらすな42.1%
しろすな5.3%
はくしゃ5.3%
はくしや5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海岸の白砂はくさのないのは物足らぬけれど、このあたりから清澄せいちょうな温泉が出ると思えば、それくらいのことは我慢しなければなりません。
深夜の電話 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
ために夢見る里のような気がします。が、村に桃の林があって、浜の白砂しらすなへ影がさす、いつも合歓の花が咲いたようだと言うのだそうです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくせざればうちしみつきてふみへしたる処そのまゝ岩のごとくになるゆゑ也。晒場さらしばには一てんちりもあらせざれば、白砂しろすな塩浜しほばまのごとし。
西は渺々びょうびょうたる伊勢の海を眼界の外にかすませて桑名くわなへ至る石船の白帆は風をはらんで、壮大な三角洲の白砂はくしゃと水とに照りあかって、かげって、通り過ぎる、低く、また
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
みづひかり白砂はくしやにたよつて、くちゆふべの宿やどいたのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)