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白砂
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しらすな
ふりがな文庫
“
白砂
(
しらすな
)” の例文
ために夢見る里のような気がします。が、村に桃の林があって、浜の
白砂
(
しらすな
)
へ影がさす、いつも合歓の花が咲いたようだと言うのだそうです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
初編にもいへる如く我国の雪は
鵞毛
(
がまう
)
をなすは
稀
(
まれ
)
なり、大かたは
白砂
(
しらすな
)
を
降
(
ふら
)
すが如し。冬の雪はさらに
凝凍
(
こほる
)
ことなく、春にいたればこほること
鉄石
(
てつせき
)
のごとし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
とたちまち霧は消えてしまって、空は
紺青
(
こんじょう
)
に
澄
(
す
)
みわたって、その中を雲雀がかけていました。遠い遠い所に木のしげった島が見えます。
白砂
(
しらすな
)
の上を人々が手を取り合って行きかいしております。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
東海
(
とうかい
)
の
小島
(
こじま
)
の
磯
(
いそ
)
の
白砂
(
しらすな
)
に
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
初編にもいへる如く我国の雪は
鵞毛
(
がまう
)
をなすは
稀
(
まれ
)
なり、大かたは
白砂
(
しらすな
)
を
降
(
ふら
)
すが如し。冬の雪はさらに
凝凍
(
こほる
)
ことなく、春にいたればこほること
鉄石
(
てつせき
)
のごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
町
(
まち
)
を
離
(
はな
)
れてから
浪打際
(
なみうちぎは
)
まで、
凡
(
およ
)
そ二百
歩
(
ほ
)
もあつた
筈
(
はず
)
なのが、
白砂
(
しらすな
)
に
足
(
あし
)
を
踏掛
(
ふみか
)
けたと
思
(
おも
)
ふと、
早
(
は
)
や
爪先
(
つまさき
)
が
冷
(
つめた
)
く
浪
(
なみ
)
のさきに
觸
(
ふ
)
れたので、
晝間
(
ひるま
)
は
鐵
(
てつ
)
の
鍋
(
なべ
)
で
煮上
(
にあ
)
げたやうな
砂
(
すな
)
が、
皆
(
みな
)
ずぶ/″\に
濡
(
ぬ
)
れて
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
草
(
くさ
)
がくれの
艫
(
とも
)
に、
月見草
(
つきみさう
)
の
咲
(
さ
)
いた、
苫掛船
(
とまかけぶね
)
が、つい
手
(
て
)
の
屆
(
とゞ
)
くばかりの
處
(
ところ
)
、
白砂
(
しらすな
)
に
上
(
あが
)
つて
居
(
ゐ
)
て、やがて
蟋蟀
(
こほろぎ
)
の
閨
(
ねや
)
と
思
(
おも
)
はるゝのが、
數百
(
すうひやく
)
一群
(
ひとむれ
)
の
赤蜻蛉
(
あかとんぼ
)
の、
羅
(
うすもの
)
の
羽
(
はね
)
をすいと
伸
(
のば
)
し、すつと
舞
(
ま
)
ふにつれて、サ
十和田の夏霧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
町を離れてから
浪打際
(
なみうちぎわ
)
まで、
凡
(
およ
)
そ二百歩もあった筈なのが、
白砂
(
しらすな
)
に足を
踏掛
(
ふみか
)
けたと思うと、
早
(
は
)
や
爪先
(
つまさき
)
が
冷
(
つめた
)
く浪のさきに触れたので、昼間は鉄の
鍋
(
なべ
)
で煮上げたような砂が、皆ずぶずぶに
濡
(
ぬ
)
れて、
冷
(
ひやっ
)
こく
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“白砂”の意味
《名詞》
白い砂。
(出典:Wiktionary)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
“白砂”で始まる語句
白砂青松
白砂原
白砂糖
白砂会所