“踏掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんが38.5%
ふみか38.5%
ふみかけ7.7%
ふみかゝ7.7%
ふんがけ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬「さア其処そけえ足イ踏掛ふんがけちゃア馬の口が打裂ぶっさけて仕舞う、踏台ふみでえ持って来てあげよう……尻をおッぺすぞ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
が、考証はマダわずかに足を踏掛ふみかけたばかりであっても、その博覧癖と穿鑿せんさく癖とが他日の大成を十分約束するに足るものがあった。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
踏掛ふみかけながら昨夜ゆうべ馬喰町に人殺の沙汰有しが聞かれしやと尋るに一人の男其事は今朝けさ見舞みまひに參りしが米屋の女隱居をんないんきよが殺され百兩盜まれたり此事追付御檢視の御出なるべしと云傍より又一人の男夫は何時頃の事なるやととふれば子刻こゝのつ時分じぶんに隱居小用に起たるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ところへ永禪は逃げられては溜らぬと思いましたから、土間へ駈下かけおりて、うしろから一刀婆に浴せかけ、横倒れになる処を踏掛ふみかゝってとゞめを刺したが、お梅は畳の上へ俯伏うつぶしになって
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかしたちまちにして一トあしは一ト歩よりおそくなって、やがて立止まったかと見えるばかりにのろく緩くなったあげく、うっかりとして脱石ぬけいし爪端つまさき踏掛ふんがけけたので、ずるりとすべる、よろよろッと踉蹌よろけ
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)