“踏止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふみとど33.3%
ふみとどま25.0%
ふみとま16.7%
ふみとゞま8.3%
ふみと8.3%
ふみど8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魔神の姿はもとより何ぴとにも見えないが、その青年が右の手を前へ出して踏止ふみとどまろうと身をもがく形は、確かに捕われた者の様子であった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
烈しい音がして兵庫介の木剣が飛び、彼は三間ばかりのめったが、危うく踏止ふみとどまった。
切られるかと思ひ何分なにぶんふるへて足も踏止ふみとまらぬを漸々やう/\大岡殿の前へ罷出まかりいで平伏へいふく何卒なにとぞ御慈悲おじひの御沙汰を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしこれにはすこぶ閉口へいこうしたが、どつこひてよ、と踏止ふみとゞまつて命掛いのちがけに揉合もみあこと半時はんときばかり、やうやくこと片膝かたひざかしてやつたので、この評判へうばんたちま船中せんちゆうひろまつて、感服かんぷくする老人らうじんもある
愈電車でも開通した暁、儂は果して此処に踏止ふみとまるか、寧東京に帰るか、或は更に文明を逃げて山に入るか。今日に於ては儂自ら解き得ぬ疑問である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
次いで翌三十八年の一月には、預りの勝負を遂げ、以来二場所は駒の勝利となつて、彼は早くも大関に進み、太刀は関脇に踏止ふみどまつた。此状勢で明治四十年一月の引分勝負。
八百長くづれ (新字旧仮名) / 栗島山之助(著)