-
トップ
>
-
踏止
>
-
ふみとゞま
私も
之には
頗る
閉口したが、どつこひ
待てよ、と
踏止つて
命掛けに
揉合ふ
事半時ばかり、
漸の
事で
片膝を
着かしてやつたので、
此評判は
忽ち
船中に
廣まつて、
感服する
老人もある
嘆息と
共に
眺めて
居ると、
更に
奇怪なるは、
其端艇に
身を
投じたる
一群の
人、それは
一等船客でもなく、
二等船客でもなく、
實に
此船の
最後まで
踏止る
可き
筈の
水夫、
火夫、
舵手、
機關手