“ふみとゞま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
踏留50.0%
踏止25.0%
蹈留25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎は『何んとかの二人名が高し』と言つた線に踏留ふみとゞまつて、ほくそ笑んだり、頬つぺたをつねつたり、少しはお君をからかつて見たり、薄暗くなつてから歸るのを矢の倉まで送つたり
わたくしこれにはすこぶ閉口へいこうしたが、どつこひてよ、と踏止ふみとゞまつて命掛いのちがけに揉合もみあこと半時はんときばかり、やうやくこと片膝かたひざかしてやつたので、この評判へうばんたちま船中せんちゆうひろまつて、感服かんぷくする老人らうじんもある
嘆息たんそくともながめてると、さら奇怪きくわいなるは、その端艇たんていとうじたる一群いちぐんひと、それは一等船客いつとうせんきやくでもなく、二等船客にとうせんきやくでもなく、じつこのふね最後さいごまで踏止ふみとゞまはづ水夫すいふ火夫くわふ舵手かぢとり機關手きくわんしゆ
みさき代赭色たいしやいろに、獅子の蹈留ふみとゞまれる如く
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)