踏留ふみとゞま)” の例文
後に警察長は予審判事の頼みに従いて踏留ふみとゞまりは留りしかど最早夕飯の時刻なれば、成る可く引上げを早くせんと思いし如くそろ/\室中しつちゅう抽斗ひきだし及び押入等に封印を施し初めぬ。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
八五郎は『何んとかの二人名が高し』と言つた線に踏留ふみとゞまつて、ほくそ笑んだり、頬つぺたをつねつたり、少しはお君をからかつて見たり、薄暗くなつてから歸るのを矢の倉まで送つたり