“嘆息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ためいき58.0%
たんそく38.6%
といき3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その辮髪は、支那人の背中の影で、いつも嘆息ためいき深く、閑雅に、憂鬱に沈思しながら、戦争の最中でさえも、阿片の夢のように逍遥さまよっていた。
豊吉は大川の流れを見ろしてわが故郷ふるさとの景色をしばし見とれていた、しばらくしてほっと嘆息ためいきをした、さもさもがっかりしたらしく。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
やがて、そのひとみを、足もとから城太郎の顔へ上げ、もいちど、改めて彼の姿をつぶさに見直しながら嘆息ためいきのようにたずねた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつくかすか嘆息たんそくばかりでございます。
蜘蛛の糸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おふくろが前掛まえかけでなみだをふきながら茶をだしたが、どこにもよいことばかりはないと、しみじみ糟谷かすや嘆息たんそくした。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「ああああ、いつになったら、お金がたまることだろう」と嘆息たんそくしながらも、ありったけのお金を酒の代にしてしまいました。
手品師 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「どうも判らんな。」と、塚田巡査も失望の嘆息といきもらした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
千坂兵部は、人知れぬ嘆息といきをついて、
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼らしくもない嘆息といきをついた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)